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生きることを諦めないこと

本当の言葉を書きます

究極風呂


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MADE By LIXIL それが、リクシルのものづくり。MENU

開発者の声 #01 「暖かさ」と「美しさ」を兼ね備えた“理想の窓”を求めて
システムバスルーム SPAGE
浴室事業
浴室開発部 部長
浜田広一
※所属は取材時のもの
日本の浴室空間の価値を変えたい

日本人は風呂が大好きだ。肩までゆっくり湯につかり、一日の疲れをとる…これぞ日本人として生まれた醍醐味だろう。いまやほとんどの家に風呂自体は普及した。「しかし」と、浴室開発部長の浜田広一は言う。

「お風呂に入って本当に快適だなと感じている人は、まだまだ少ないのではないでしょうか?日本人は世界に類を見ないほどの“風呂好き”なのに、自宅の風呂はリフォームでも後回しにされるなどないがしろにされがちです。そうした状況をなんとかしたくて…」

非日常の体験を目指して

「スパージュ」は、そんな浜田の想いが結実した「究極のバスルーム」である。2012年、プロジェクトリーダーとして開発の陣頭指揮を任された浜田は、まずはコンセプトづくりから始めた。
入浴して心地よい空間をいかに創り上げるか? そのためには、浴槽の形や大きさ、水栓金具といった機能単体だけを追求していては実現できない。明確なコンセプトが必要である。
そこで浜田は、開発に関わるメンバーはもちろん、営業メンバーも加え、自由に意見を述べ合うワークショップ形式でコンセプト会議を行った。

そこで出てきたのが“非日常の体験”というキーワードだった。

ダイヤの原石

風呂場で“非日常”を演出する。

それは温泉やスパ・リゾートのような心地よさ。日常では味わえない、くつろぎの空間をつくり上げることであった。

そのため必要な技術はなにか?浜田たちはさっそく開発に取りかかった。しかし、今回会社から与えられた開発期間はわずか2年。新しい技術に目を向ける一方、浜田たちが行ったのが、 “過去の技術の掘り起こし”だった。すでに商品化されているものから、特許は取ったが商品化に至っていないもの、研究レベルのものなどに改めて目を向けたのだ。
必ずダイヤの原石があるはずだと─

まず、浜田たちが目をつけたのが、「肩湯」であった。肩にお湯をかけることで気持ち良さや健康効果が得られる技術を研究しているスタッフに声をかけたのだ。
「試作品を試してみたら確かに気持ちいい。でも見た目が悪い。お湯がドバドバと肩に掛かるだけで、正直かっこ悪かった。でも、これを洗練させていけば、いけるんじゃないかと──」
この結果生まれたのが、「アクアフィール(肩湯)」である。



また、「エコフルシャワー(節水シャワー)」の技術にも着目した。その技術を「アクアタワー(打たせ湯)」に応用したのである。
打たせ湯は、本来は高いところから湯が出るため自然に湯が切れ、玉のようになるのだが、家庭のバスルームでは天井の高さに制限があるため、そうはいかない。
そこで、高さがなくても、湯切れを作りだすために、エコフルシャワーの「内蔵された羽車でお湯を切って、断続的に出す技術」を取り入れ、昇華させたのである。

どちらの機能も、水をコントロールすることにこだわり続けるメンバーがいたからこそ実現したものだ。そうした技術の種(シーズ)を、いかにお客様の求める“快適な浴室体験”(ニーズ)に結びつけるか。それこそが商品開発の腕の見せ所であり、新しい技術に匹敵するほど難しいことだと、浜田は言う。

もう一歩踏み込むこと

“一番こだわったものは?”と聞くと、「こだわらなかったものはありません」とキッパリと浜田は言った。

「アクアフィール(肩湯)」にしても、肩に当たるお湯の量や圧力、角度といった直接的な部分だけでなく、思わず触ってみたくなるような湯の出方や音を追求した。

「当初はモーター音が際立っていたのですが、これじゃ、あまりにも風情が無い。くつろぎの空間にもならない。人がリラックスできる音、渓流のせせらぎのような音になるよう工夫しようと」

また、浴室内には、業界最大の32型モニターを設置し、最新のフルデジタルサウンドシステムも搭載した。いずれも、浴槽に身を委ねた時にもっとも臨場感のある映像音響体験ができるようにと、検証を繰り返し、追求していった結果だった。

どれも、そこまでやらなくても商品として成立はする。しかし─

「そこで妥協するのは、お客様に対して失礼だと思うんです。苦しいんですけど、もう一歩踏み込むことで、結果は全く変わってきます。”これで完璧”という状態でお客様に届けないと。それがメーカーの責任だと思いますから」

”心地よさ”を共有する

チーム一丸となって、なんとかスケジュール通りに完成させた浜田。開発の締めくくりとして、開発スタッフはもちろん、会社幹部や販売スタッフなど関係者全員で「スパージュ」に入ることを提案した。これは、いままでにない検証方法であった。

「忘れもしません。60歳の事業部長が、湯上りの赤らんだ顔で浴室から出てくるなり、“これはいいわ! 文句無し!”と言ったんです。それを聞いてスタッフ全員で思わず“やった!”とガッツポーズ。まさに事業部長と同世代の方々をターゲットにしていたので、“これは売れる!”と確信しました」

こうした浜田たちの想いは実を結び、売上げ台数は前モデルと比べて3倍売れた。

「ショールームで見るなり、一目惚れで買っていただける方が多いんですよ。お風呂に入るのが楽しみになりましたなんて言われると、本当に開発者冥利に尽きます」

家の中の“非日常”空間が、人々の日常生活を豊かにする。それが浜田にとっての理想の浴室だ。

「スポーツカーに似ているかもしれませんね。エンジンの音や窓から吹き込んでくる風の心地よさ。このちょっとした非日常体験が、人生の質を高めてくれる。そんな風呂を、これからも作っていきたいですね」

浜田にとってものづくりとは

「作りたいのはモノではなく、お客様の快適な生活です。今日の仕事の疲れを癒し明日への活力を養う、あるいは面倒な入浴が毎日の楽しみになる、そうした日常生活の“付加価値”を、お風呂を通して提供したい」

高性能ハイブリッド窓 SAMOS X
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