生きることを諦めないこと

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地震の怖さ

 熊本地震では、高層ビルなどを大きく揺らす「長周期地震動」の観測が相次いだ。最初の地震の数時間後に起きた15日未明の地震と、16日未明の本震のときには、それぞれの震源地近くで、長周期地震動の中でも特に大きな被害をもたらす「階級4」を観測した。


 建物にはそれぞれ揺れやすい周期がある。戸建て住宅は周期の短い地震、高層ビルは周期の長い地震によって全体が大きく揺れる。 気象庁は13年から、周期1.5~8秒の長周期地震動が観測された場合、高層ビルにもたらす揺れの速さによって4段階に分けて発表している。最大の「階級4」では人は立っていられず、間仕切り壁に多くの亀裂が入る。

 過去のデータによると、2000年以降、東日本大震災のほか04年の新潟県中越地震、00年の鳥取県西部地震など14の地震で階級4の長周期地震動が起きたことがわかっている。

 長周期地震動は遠くまで伝わりやすく、熊本地震の本震では大阪府の高層ビルのエレベーターが緊急停止した。11年の東日本大震災でも東京や大阪の高層ビルが大きく揺れた。