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生きることを諦めないこと

本当の言葉を書きます

産めぬ時代だよね

 厚生労働省が23日発表した2015年の人口動態統計によると、1人の女性が生涯に産む子どもの数を推計した合計特殊出生率(総合2面きょうのことば)は1.46となり、2年ぶりに上昇した。前年を0.04ポイント上回り、1994年の1.50以来の高さだった。経済環境の好転や30歳代~40歳代前半などの出産が増えたことが背景だ。出生数も5年ぶりに増加したが、水準は過去2番目に低く、少子化には歯止めがかかっていない。(関連記事経済面に)


 厚労省出生率が上昇した理由を「13~14年に経済が好転したことが一因になった」と説明した。先行きは「人口が減少するなかで、出生数が増加に転じるのは難しい」という。安倍政権が25年度の目標として掲げる希望出生率の1.8の実現にはめどが立っていない。人口を維持するのに必要とされる2.07には遠く及ばない。


 出生率を5歳ごとの年代別にみると、25~29歳で5年ぶりに出生率が上がるなど、25歳以上の年代で上昇した。最も出生率が高かったのは30~34歳で、前年からの伸び幅も最大だった。第2次ベビーブームの71~74年に生まれた「団塊ジュニア」世代にあたる40~44歳も積極的な出産が続いた。この世代の女性の出生数は前年より6%伸び、5万2千人に達した。

 15年の婚姻件数は前年より8653組少ない63万5096組で、戦後最少になった。初婚年齢の平均は男性が31.1歳、女性が29.4歳でともに前年と同じだった。初婚年齢が上がる「晩婚化」のペースは和らいでおり、厚労省は「出生率アップにつながる可能性がある」とみている。

 一方で、女性が第1子を産む年齢は前年を0.1歳上回る30.7歳で過去最高を更新。15年の出生数は100万5656人で5年ぶりに増加に転じたが第2子以降の出生数は減少した。第1子の出産年齢が上がると第2子以降の出産は減る傾向があり、晩産化の進展が出生率の伸び悩みにつながる構図は変わらない。